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行ってみたいな映画の舞台
 
行ってみたいな映画の舞台1
柴又(東京都・葛飾区)
『男はつらいよ』
寅さんが、ひょっこり現れそうな、帝釈天や矢切りの渡しへ
●STORY
 中学の時に家出し、テキヤ稼業で全国を渡り歩いていた寅さんが20年ぶりに故郷の柴又に帰ってきた。
 寅さんは妹・さくらと久しぶりの再開。しかし、さくらの縁談にひょんなことから付き添うことになった寅さんは一肌脱ごうとするが…。
 さくらの縁談をぶち壊した寅さんは再び旅に出るが、奈良で御前様と娘・冬子に出会い、冬子に恋心を抱き、再び故郷柴又にもどる事になる。
●光本幸子(冬子)を初代マドンナに迎え、寅さんシリーズの要素がふんだんに盛り込まれている映画だ。
 フーテンの寅さんでお馴染みの柴又。柴又には映画で登場する下町の風景がそこかしこに見られる。
 柴又駅から歩いて2分ほどで寅さんが産湯を使ったという帝釈天への参道入口だ。アメや団子、おもちゃ屋などお土産屋さんが立ち並ぶ道を200m程行くと帝釈天に着く。映画でもお馴染みのお寺だ。
 帝釈天でぜひ見て欲しいのが彫刻ギャラリー。帝釈天内にある彫刻は大正末期から昭和9年までの、10数年の歳月をかけて製作されたみごとなものだ。また、大庭園をのんびり眺めながら歩くのもいい。
 帝釈天から歩いて5分ほどのところに寅さんもよく使う矢切りの渡しがある。映画では大人30円だったが現在は100円。手漕ぎ船が柴又と対岸の下矢切を往復している。 柴又には映画のような人情味あふれる下町があり本当に寅さんが現れそう。そんな下町をのんびりと歩いてみたい。
●その他の観光ポイント
西蓮寺・じゅん菜池公園・小塚山市民の森・里見公園・水元公園・しばられ地蔵など 
●作品メモ
監督・原作山田洋次、脚本・山田洋次、森崎東、出演・渥美清、倍賞千恵子、光本幸子、志村喬 69年松竹作品 
●交通
柴又駅下車。徒歩5分

行ってみたいな映画の舞台2
稲村ヶ崎(神奈川県・鎌倉市)
『稲村ジェーン』
大波ジェーンと青春がゆれた、湘南・稲村ヶ崎へ
●STORY 
 昭和40年、サーフィンが始まって間もない稲村ヶ崎。ヒロシ(加勢大周)は結核で入院中の主人に変わって骨董屋の店番をしていた。
 そんな時、チンピラのカッチャン(的場浩司)が骨董壺を横流ししたラテンバンドのリーダーマサシ(金山一彦)を探して、ヒロシの所へやってきた。ヒロシとマサシは姿を隠し、横須賀で波子(清水美砂)と知合う。
 20年前に稲村ヶ崎にやってきた巨大な波「稲村ジェーン」を軸に、ヒロシ、マサシ、波子、カッチャンの青春が、風と波と音楽にゆれ動く。
●稲村ヶ崎駅から3分程で海沿いの国道134号に出る。稲村ヶ崎はもう目の前だ。砂浜を歩いて岬の方へ向かうと映画にも登場した洞穴がある。
 稲村ヶ崎は古戦場として国の史跡に指定され、現在は海浜公園になっている。ハトのいる広場から少し登った所に展望台がありここでもロケが行われた。晴れた日は江ノ島や富士山が見渡せるとか。
 また、ここにはコレラ菌の発見者、コッホ博士記念碑や逗子開成中学ボート慰霊碑などがあり、歴史を感じさせる。
 稲村ヶ崎の周辺にはレストランや喫茶店もあるので食事も楽しめそうだ。もちろん海水浴場なのでシーズンには海の家もオープンする。現在でも海の家に「稲村ジェーン」の看板が立っている。
 稲村ヶ崎でのんびりするのもいいが、江ノ電の一日乗車券(530円)を利用して鎌倉方面へ足を延ばして見るのもいいだろう。ヒロシがミゼットで走った極楽寺駅は隣駅、更にひと駅いくと大仏で有名な長谷駅だ。
●その他の観光ポイント
十一人塚・メイン(レストラン)タベルナ・ロンディー(イタリア料理)
●作品メモ
監督・桑田佳祐、脚本・康珍化、出演・伊武雅人、草刈正雄、尾美としのり、泉谷しげる、
伊東四郎、設楽りさ子、90年桑田佳祐第一回監督作品
●交通
江ノ島電鉄・稲村ヶ崎駅下車、徒歩5分
 

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